ニュース 政治 作成日:2017年9月12日_記事番号:T00072822
台湾の非政府組織(NGO)活動家で、今年3月に中国に入国した後に拘束され、国家転覆罪で起訴された李明哲氏に対する裁判の初公判が11日、湖南省の岳陽中級人民法院(地裁)で行われ、李氏は罪を認めて反省の言葉を述べた。12日付聯合報などが報じた。
法廷での李氏(中)。中国当局の意向に沿ったかのような答弁だったが、台湾に戻るためには罪を認めるしかなかったのだろうか(11日=中央社)
起訴状によると、李氏は2012年、湖北省の反体制活動家、彭宇華氏に協力して、中国版SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)「QQ」で、社会的事件を題材に中国政府を批判。「暴動は遅かれ早かれ起きる」「暴力革命を排除すべきとは思わない」などと発言して政府への敵意をあおって転覆を企てたという。
李氏は被告人質問で罪を犯したことを認め、自身の行為を反省しており、供述に強要はないと述べた。李氏の弁護士も国家転覆罪を犯したことは認め、公判では李氏の役割や教唆(きょうさ)行為の有無、社会への影響の程度をめぐって弁論が行われた。
李氏の妻「受け入れられない」
裁判には台湾から李氏の妻、李凈瑜氏と母が駆け付けて傍聴した。李凈瑜氏は「政治迫害の茶番劇を体験した。台湾では意見表明でも中国では反乱行為となる。台湾人は受け入れられない」と裁判を批判した。
行政院大陸委員会(陸委会)は、李明哲氏は罪を認めたものの法律的に適正なプロセスを踏んでいないと批判しつつ、李氏の早期帰台実現を中国側に訴えた。
李氏の量刑について中国の弁護士は、本人に反省が見られ、海外から注目されていることから、軽い判決となるとの見方を示した。過去の例に従えば、3カ月以内に出されるという。
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