ニュース 食品 作成日:2017年9月14日_記事番号:T00072866
食用油メーカーの強冠企業(高雄市大寮区)が、廃油などを原料に使ったラード(豚油)を販売していた事件の上告審で、最高法院は12日、台湾高等法院高雄分院の判決を維持する判断を下した。これにより、同社董事長の葉文祥被告と副総経理の戴啓川被告は、加重詐欺罪と食品安全管理法違反の罪でそれぞれ懲役22年(5年は罰金で代替可)、懲役18年(4年は罰金で代替可)が確定した。また、強冠企業には罰金1億2,000万台湾元(約4億4,000万円)が科され、不当利益8,150万元も没収される。食品安全事件の犯罪としては過去最も重い判決となった。14日付聯合報などが報じた。
葉文祥被告。今回の厳しい判決は、頂新や傘下の味全食品工業の、継続中の食品安全事件の公判にも影響を与えそうだ(中央社)
強冠企業は、違法な廃油工場を運営していた郭烈成受刑者(2016年11月より服役、郭盈志に改名)より、動物の死骸から抽出した油や飼料用ヘット(牛脂)、皮革油、料理の残り油などから生成した油を購入して、食用に適さないと知りつつ自社製品のラード「全統香猪油」の原料として使用し、台湾全土285の川下業者や販売店に供給していた。
強冠企業の廃油ラード事件は14年9月に発覚。頂新国際集団による不正食用油事件の摘発につながった。
なお、葉被告は14日、濃縮洗剤を飲んで自殺を図ったところを家族に発見され、高雄長庚医院に運ばれて手当を受けた。高雄市警察局によると、生命に危険はないもようだ。
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