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「台湾の発展余地狭まる」、馬前総統が対中政策批判


ニュース 政治 作成日:2017年9月15日_記事番号:T00072902

「台湾の発展余地狭まる」、馬前総統が対中政策批判

 馬英九前総統は14日、新北市の私立裕徳双語高級中学小学部で、小学5、6年生に英語で行った講演で、蔡英文政権の現行の両岸(中台)政策は調整が必要で、さもないと台湾の発展余地が狭まる一方との認識を示した。聯合報電子版が同日報じた。

 馬前総統は、中台間の平和的関係が台湾にとって非常に重要であると何度も訴えた。蔡総統が掲げる「現状維持」は、馬前総統の「統一せず、独立せず、武力行使せず」と同じように聞こえるが、実際は異なり、蔡総統は「1992年の共通認識(共識)」を認めていないとして、「この問題は、好むと好まざるにかかわらず存在する」と指摘した。

 馬前総統はまた、アジアインフラ投資銀行(AIIB)、一帯一路など中国による世界への影響力は高まる一方との認識を示し、これらは実際は台湾にとってビジネスチャンスであり、台湾の影響力を世界に拡大できると発言。こうした機会を生かせないのであれば、台湾の発展余地は狭まっていくと懸念を示した。