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台湾製の自動運転バス開発へ、アジア・シリコンバレー計画


ニュース 自動車・二輪車 作成日:2017年9月19日_記事番号:T00072938

台湾製の自動運転バス開発へ、アジア・シリコンバレー計画

 蔡英文政権が進める「アジア・シリコンバレー計画」の推進機関、アジア・シリコンバレー計画執行中心(ASVDA)は自動運転車の推進戦略を策定した。今後、技術を結集して台湾製の自動運転バスを開発し、将来的に輸出も目指す。19日付自由時報が報じた。

 ASVDAの蔡志宏最高人事責任者(CHO)は、自動運転バスは台湾の都市で需要がある上、技術統合が自動運転の乗用車ほど複雑でないため、参入しやすい分野だと説明した。

 蔡CHOはさらに、自動運転バスは道路の施設や中央管理システムなどと同時に開発を進める必要があり、人工知能(AI)、通信技術などが関わってくるが、ASVDAの専門家の評価の結果、技術的に実現可能と強調。また、台湾の研究開発(R&D)機関、学術機関は自動運転バスについて十分に把握しているとして、ASVDAは来年、企業の参入を呼び込めるよう関連の計画を立てると表明した。

 台湾の自動運転車開発では、車両研究測試センター(ARTC)が2015年に産官学連携プラットフォーム「自動運転産業平台」を設立しており、52の企業・団体が参加する台湾最大の連盟となっている。

 ARTCの黄隆洲総経理は、ARTCはADAS(先進運転支援システム)の研究に10年以上携わっており、14年に台湾初の自動運転車を発表したほか、今年は自動運転の重要技術、モジュールを推進していると説明。年末にARTCで定時定点の停車、走行試験を行う計画だという。

 黄総経理は政府に対し、台湾は重要技術のR&Dを進めるだけでなく、実際の道路状況に合わせた閉鎖式の自動運転車試験エリアを設置するよう提言した。