ニュース その他分野 作成日:2017年9月19日_記事番号:T00072954
台湾が独自開発し、8月に打ち上げられた高解像度地球観測衛星「福爾摩沙衛星(フォルモサット)5号(福衛5号)」から地上に伝送された画像が全て「ピンボケ」状態であることが判明した。19日付自由時報が伝えた。
国研院は19日記者会見を開き、遠隔センサーを調整中だと説明した(19日=中央社)
福衛5号は56億台湾元(約210億円)の費用を投じ、720キロメートルの上空から白黒で地上にある2メートルの物体を識別できる能力を備えているとされた。しかし、国家太空中心(国家宇宙センター)が9月7日に同衛星から初の画像を受信して以降、画像は全てぼやけて、しま模様が入っており、遠隔操作でも改善できない状況だという。宇宙空間では回収修理が不可能なので、画像撮影機能はこのまま使用不能となる可能性が出てきた。
関係者によれば、「画像はスマートフォンの画面で見る分にはよいが、拡大するとぼやけており、斑点が写り込み、画質はどうにもなりそうにない」という。
原因については、衛星に搭載されたCMOSイメージセンサーに打ち上げ前の段階で問題があったという説や、打ち上げ前に同センサーの最終調整を行わなかったなどといった説が流れている。
国家太空中心関係者は「一部画像の状況が思わしくないのは事実だが、引き続き調整を進めている」と説明した。国家実験研究院(国研院)の呉光鐘副院長は「太空中心が原因を究明しており、特定後に公表したい」と語った。
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