ニュース 政治 作成日:2017年9月20日_記事番号:T00072980
柯文哲台北市長と与党民進党の溝が決定的となった。民進党は2014年の台北市長選で独自候補擁立を見送り、柯氏支持に回ったが、柯氏が高い支持率を背景に中央政府批判を繰り返したことから、両者の関係が悪化した。20日付中国時報が伝えた。
台北ユニバーシアードで人気絶頂となった柯台北市長。民進党の判断が注目される(19日=中央社)
柯市長は19日、「自分は一貫してとても善意がある。間違っていることに手を挙げただけだ。民進党は独自候補を擁立すればよい」と述べた。
民進党の王閔生広報(台北市議)は、「今後柯氏と協力するかどうかは党中央の意向を尊重する。柯氏には当初大きな支持を寄せた末端有権者の心情に配慮してもらいたい」と語った。民進党は9月24日の全国代表大会(党大会)を経て、来年の統一地方選に向けた候補者選びが本格化する。民進党内からは独自候補の擁立を求める声も上がり始めている。
台北市長選の候補擁立が重要な意味を帯びるのは、2020年総統選の前哨戦となるからだ。仮に柯氏、民進党、国民党による三つどもえの争いとなった場合、民進党候補が当選すればよいが、柯氏が当選した場合、総統選の有力な候補者に浮上する可能性がある。さらに国民党の候補が当選すれば、民進党は国民党に塩を送ったととられる。
民進党は今後、メンツを捨ててでも柯氏と妥協点を探るのか、分裂選挙の道を歩むのか、重大な戦略的選択を迫られる。
目安となるのは、柯氏に対する支持率の行方だ。TVBS民調中心の調査によれば、柯氏は台湾政界の主要人物14人で満足度が首位の68%に達し、陳菊高雄市長(59%)、頼清徳行政院長(58%)、蔡英文総統(31%)などに大差を付けている。柯氏にとっては党派を超えた支持を今後も維持できるかが鍵となる。
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