ニュース 社会 作成日:2017年9月22日_記事番号:T00073034
8月に台北市を中心に開催されたユニバーシアード夏季大会のマスコットキャラクター「熊讃ブラボー」は、同大会を通じて一躍人気者となり、閉幕による「失業」を惜しむ声が相次ぐ中、柯文哲台北市長は19日、「ブラボーを当市で唯一のマスコットキャクターに昇格させる」と宣言した。
熊讃ブラボー(右)は「TPE」と刻印された金メダルを授与され、柯市長(左3)に抱き付いて喜んだ(20日=中央社)
ユニバーシアードが閉幕した先月30日、熊讃ブラボーはフェイスブック(FB)上に「失業するから職安で新しい仕事を探さなくちゃ」とのコメントを残し、多くの市民から今後も何らかの形で登用するよう求める声が上がっていた。
そんな中、19日夜に開かれたユニバーシアードの打ち上げイベントに出席した柯市長は、熊讃ブラボーに感謝状を手渡し、「君がいなければ大会の成功はなかった」とたたえた上で、市のマスコットへの昇格を正式に発表。「もう職が見つからないと心配せずに済むね」とジョークを飛ばした。
台北市政府観光伝播局関係者は、柯市長は熊讃ブラボーの履歴書を見て、「失業」後も学び続ける姿を評価し、「採用」を決めたと話した。現在、台北市には各部署などの公式キャラクターが40体以上乱立しており、批判を受けているが、今後は熊讃ブラボーに一本化することになる。
熊讃ブラボーの商標はユニバーシアード期間中、市産業発展局(産発局)市場開発処がライセンス業務を一手に引き受け、その他機関は商品などに同キャラクターを使用することができなかった。今後は熊本県のマスコットキャラクター「くまモン」に倣い、観光伝播局、産発局などで構成された審査委員会が審査し、台北市のPR、公益目的に限定して使用を認める方針だ。使用料を徴収するかどうかは検討中だ。
当初は「くまモンのパクリ」と揶揄(やゆ)されることもあった熊讃ブラボーだが、晴れて台北市の公式マスコットに「就職」が決まったことで、いつの日か国際的な舞台で両キャラクターが肩を並べる日が来るかもしれない。
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722