ニュース 社会 作成日:2017年9月25日_記事番号:T00073057
台北と上海の都市間交流の一環である音楽イベント「中国新歌声 上海・台北音楽節」が24日、台北市の台湾大学陸上グラウンドで開かれたところ、イベントに反対する学生や政治運動団体が乱入し、途中で中止となった。現場では衝突が起き、少なくとも学生1人が頭部から出血するけがを負い、加害者が検挙された。25日付蘋果日報が伝えた。
ステージ前は抗議の人だかりができた(24日=中央社)
今回のイベントは、上海市海峡両岸交流促進会などが台北市政府文化局の協賛を得て開いたものだ。
学生らは今回のイベント準備で陸上グラウンドが1週間近くにわたり使用できなかったことに加え、全土規模の大学スポーツ大会のために約3,700万台湾元(約1億4,000万円)をかけて修繕したばかりのグラウンドがイベントで損傷を受けたなどとして抗議を展開。
さらに今回のイベントが「中台交流」という政治的色彩を帯びていたことから、台湾独立、中台統一を掲げる政治運動団体も乱入し、現場は大混乱となった。現場には中国国旗を持ち込む者もおり、学生や独立は政治団体からは「統戦(統一工作活動)はキャンパスから出て行け」などといった叫び声が上がった。
イベントは中国の衛星テレビ局「浙江衛視」が放送している音楽番組「中国新歌声」とのタイアップ企画だった。
今回のイベントは、柯文哲台北市長が上海市との都市外交の一環で開催を受け入れたもので、インターネット上では柯市長の対中交流政策が誤っているとの批判が噴出した。
民進党の李慶鋒市議は「柯市長はソフト路線の統一工作活動の敏感な面を軽視した」と批判。同党の王世堅市議は「中国の統一工作は顔には書いておらず、文化行事の名を借りるものだ。柯市長がまだ分からないとすれば知らないふりをしているだけだ」と述べた。
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