ニュース 商業・サービス 作成日:2017年9月26日_記事番号:T00073072
米不動産会社、コリアーズ・インターナショナルの台湾法人、高力国際は、2008年に中国人観光客の訪台が解禁されて以降、台湾全土で観光ホテルの客室数が6,000室、一般のホテルで4万6,000室増加しており、供給過剰となる中、少なくとも大小600軒以上のホテルが売却を検討しているとの観測が出ていると指摘した。同社によると、全土の観光ホテルの客室稼働率は14年の平均72%から現在は67%まで低下しているという。26日付工商時報が報じた。
シンガポールの不動産投資顧問会社、アルファ・インベストメント・パートナーズ(AIP)は25日、同社が14年に100億台湾元(約370億円)を投じて買収した「福華旅邸(ハワード・サービス・スイーツ)が入る慶城福華大楼(慶城ハワードビル)」について、所有権の42%を27億元で璞真建設に売却した。双方は今後、共同で同ビルをマンションに変更する。
力麒建設(リッチ・デベロップメント)傘下の力麗観光開発(LEALEAホテルズ&リゾーツ)も同日、力麗哲園会館(LEALEAガーデンホテル)月潭館(南投県魚池郷)を、100%子会社の朝日飯店に3億2,500万元で売却した。力麒建設の郭淑珍董事長は、日月潭に南投県で過去最大規模の高級温泉ホテルを建設する計画で、資金が必要なため売却を決めたと説明した。
志嘉建設が13年に地上権を取得し、高級マンションを建設して売り出す計画だった 「志嘉水曜」(台北市中正区)は、税金の大幅な上昇を受けて販売が進まず、観光ホテルと産後ケアセンターへの転換を決めたが、最終的に経営をあきらめ、10月18日に12億8,000万元を最低価格として競争入札に掛けることとなった。
なお商用不動産仲介業、宏大国際資産管理の陳益盛総経理は、今後も新たな高級ホテルや差別化を強調した新型のホテルが相次いでオープンする見通しで、今後数年間で、業界に大きな再編の波が押し寄せるとの見通しを示した。
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