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茂徳とハイニックス、戦略提携を継続


ニュース 電子 作成日:2008年5月8日_記事番号:T00007310

茂徳とハイニックス、戦略提携を継続

 
 茂徳科技(プロモス・テクノロジーズ)は8日、韓ハイニックスとの戦略的提携関係の継続を決定し、両社で覚書を取り交わした。両社間の提携はこれまで技術分野に限られていたが、茂徳はハイニックスから出資を受け入れて、より強固なパートナーシップを築く。茂徳はエルピーダメモリとの提携案がほぼ確定したと伝えられていたが、土壇場で破局に至った。中央社などが8日報じた。
 
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驚きの「逆転劇」の背後にはどのような判断があったのだろうか。業績説明会で提携案を説明する陳民良茂徳総経理(右)(8日=YSN)
 
8~10%を出資

 戦略提携の覚書によると、ハイニックスは茂徳に対し、50ナノメートル世代のスタック式DRAMの製造プロセス技術を茂徳に供与し、茂徳は12インチウエハー工場で量産を行う。ハイニックスは技術供与について、近く韓国政府に申請を行う予定だ。

 ハイニックスはまた、茂徳に対し第3者割当に応じる形で8~10%の出資を行う。

 提携の決定について陳民良茂徳総経理は、「ハイニックスは50ナノメートルスタック式DRAM技術では、業界のリーディング企業の1社だ。当社と顧客にとってはダブルウインだ」と語った。

 8日付電子時報は、茂徳とエルピーダの破局の理由として、エルピーダが出資に何らかの条件を付与したこと、およびエルピーダが茂徳以外の提携パートナーを検討しているとニュースが伝えられたことによって、茂徳が考えを変えたためと指摘している。一方、同日付経済日報は、エルピーダが茂徳の第1四半期の業績を見て今後の資金繰りに不安を感じ、提携を破棄したと伝えている。
 
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エルピーダは華亜科に興味か
 
 一方エルピーダは、茂徳に代わる提携パートナーとして、南亜科技が独キマンダと合弁で設立した華亜科技(イノテラ・メモリーズ)に興味を示していると報じられている。

 先日米マイクロン・テクノロジーとの提携を発表した南亜科とキマンダは、華亜科への出資関係を整理する必要に迫られているが、両親会社は依然どのような処理を行うかについて結論に達していない。こうした状況の中、エルピーダはキマンダに資金援助を行う形で、12インチ工場を保有する華亜科の生産能力および株式を獲得する考えを持っているとされる。