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頼行政院長、「台湾独立」主張を明言


ニュース 政治 作成日:2017年9月27日_記事番号:T00073110

頼行政院長、「台湾独立」主張を明言

 頼清徳行政院長は26日、立法院で施政方針演説と質疑を行い、自身は「台湾独立を主張する政治家だ。どの職務を務めたとしても変わらないし、過去に言及した『親中愛台』にも反しない」と明言した。

/date/2017/09/27/18lai_2.jpg頼行政院長は、歴代の陳水扁、馬英九、蔡英文総統が中国に善意を示してきたが、今後も圧力に屈して決断を下すことはないと強調した(26日=中央社)

 頼行政院長はまた、台湾の地位について、「台湾は主権が独立した国家であり、国号は中華民国で、両岸は互いに隷属しない」と述べたほか、「台湾独立を別途宣言する必要はなく、台湾の前途は(台湾住民)2,300万人によって決定する」と強調した。

 歴代行政院長が立法院での答弁で、明確に「台湾独立」を主張する立場を明言したのは初めてで、中国を刺激するのは必至だ。頼行政院長は中国について言及する場合にも、「中国大陸」や「大陸」ではなく、「中国」という呼称を多用した。

 頼行政院長は「台湾を核心として、中国大陸に友好の手を差し伸べ、同時に両岸(中台)交流を奨励するが、いかなる形でも台湾を矮小(わいしょう)化することは受け入れない。台湾は自信を持ってオリーブの枝を差し出す(「和平を申し出る」の意味)べきだ」と主張した。

 頼行政院長の発言に対し、中国・国務院台湾事務弁公室(国台弁)の馬暁光報道官は27日の定例記者会見で、「大陸(中国)側はいかなる形の台独の言論に強く反対する。台独を画策する者は必ず後悔する結果となる」と警告した。

 馬報道官はまた、先週の民進党大会で蔡英文総統が憲政改革を表明したことに対し、「動向を密接な注意を払う。両岸(中台)関係のレッドラインははっきりしており、われわれの国家主権と領土の完全性を守る決意は堅い」と発言した。