ニュース 社会 作成日:2017年9月28日_記事番号:T00073137
内政部の統計によると、高雄市は昨年、交通事故発生件数、1万人当たりの交通事故による死傷者数のいずれも台湾全土でワースト1位だった。他県市に比べてバイク利用者が多いこと、および交通規則の順守意識が低いことなどが要因とみられる。
昨年、台湾全土で発生した交通事故件数は30万5,556件で、これにより2,964人が死亡、40万2,546人が負傷した。うち6直轄市での発生件数および死者数が全体の約3分の2を占めた。
6直轄市別に見ると、高雄市での交通事故発生件数が5万1,476件(死傷者数7万290人)で最多。▽台中市、5万267件(同6万6,564人)▽新北市、3万2,709件(同4万3,651人)▽桃園市、3万1,228人(同4万395人)▽台北市、2万2,448件(同2万9,200人)▽台南市、1万9,652件(同2万6,713人)──と続いた。
また1万人当たりの交通事故による死傷者数は全土平均が172.27人だったのに対し、高雄市は252.9人とこちらもワースト1位。6直轄市では多い順に▽台中市、240.54人▽桃園市、188.08人▽台南市、141.64人▽新北市、109.7人▽台北市、108.32人──となり、高雄市と台中市における死傷事故発生率が突出して高い状況がうかがえた。
高雄市警察局交通大隊は、交通事故のうちバイク事故が過半を占めたと指摘。また事故原因としては「前方不注意」が最多で、「交通規則違反」が続き、死傷事故の原因としては「規定に基づいて他の車両に道を譲らなかった」が最も多かったという。
人口約280万人の工業都市、高雄市には交通手段にバイクを利用する労働者が多く、市内を走るバイクの数は230万台を超える。また、交差点を左折する際に前方の信号が赤だった場合、横断歩道を走行して近道をする「高雄式左折」など交通ルールの無視が頻繁に行われていることでも知られる。
一方、事故発生件数、発生率で高雄市に迫る台中市でもバイクで歩道を走行したり、信号を無視するといった交通違反が目立っており、順法意識の低さが両市における事故多発の要因となっているようだ。
高雄や台中に出掛ける際は、事故に遭わないよう特に注意した方がよさそうだ。
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