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アドバンテック幹部が集団退職、鴻海傘下エノコンに転職か


ニュース 電子 作成日:2017年9月30日_記事番号:T00073165

アドバンテック幹部が集団退職、鴻海傘下エノコンに転職か

 産業用コンピューター最大手、研華科技(アドバンテック)でDMS(設計製造サービス)を中心に手掛けるアプリケーション・コンピューター事業グループ(ACG)の上級管理職10人がこのほど退職し、鴻海精密工業傘下の産業用コンピューターメーカー、樺漢科技(エノコン)に転職するとの市場観測が浮上している。アドバンテックの劉克振董事長は、ACGの従業員約10人が退職したことは認めたが、転職先は不明で、エノコンの可能性はあると話した。30日付蘋果日報が報じた。

 観測によると、▽ACG責任者の鄧覲台副総経理▽組み込みシステム担当の呂宜樵協理▽日本の顧客担当の郭家斉協理──らACGの従業員200人の5%に当たる10人が退職したもようだ。このうち鄧氏と呂氏はそれぞれエノコンの部門総経理、副総経理に就くとみられている。

 業界では、アドバンテックが9月から開始した総経理3人による「集団指導体制」が今回の集団退職を招いたとみられている。劉董事長は、一因の可能性はあるが、主因ではないはずだと述べた。

 エノコンの朱復銓総経理は、同社が人材の引き抜きを行ったわけではなく、業界内の人材移動は普通のことと強調。エノコンへの入社を希望する業界関係者は多く、社員募集も行っているが、同社を退職した社員が同業他社に就職したこともあると説明した。