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中華電信、中華航空から出資引き揚げへ


ニュース 電子 作成日:2017年9月30日_記事番号:T00073168

中華電信、中華航空から出資引き揚げへ

 通信キャリア大手の中華電信は29日、同社が保有する中華航空(チャイナエアライン)の株式2億6,360万株の売却を臨時董事会で決議した。中華電信の鄭優董事長は、将来的なモノのインターネット(IoT)関連投資に備えた資金調達が目的と説明した。30日付経済日報が報じた。

 中華電信は2012年に中華航空が実施した現金増資に応じ、35億台湾元(約130億円)を上限とする出資を行い、5.74%株式を取得。29日終値で計算すると、今回の売却により回収できる資金は30億元前後となる。

 証券会社によると、中華電信は中華航空に出資するとともに提携覚書(MOU)を結んだが、その後の6年間で目に見える効果は現れておらず、出資の引き揚げを決めたと説明した。

 なお同日の臨時董事会では、来年元日より全従業員約2万2,000人に対し、平均3.54%、最高5%の賃上げを実施することも決議された。上げ幅は05年の民営化以来最大となる。