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遠東航、遠東商銀が更生手続きを申し立て


ニュース 運輸 作成日:2008年5月9日_記事番号:T00007319

遠東航、遠東商銀が更生手続きを申し立て


 遠東航空(ファーイースタン・エア・トランスポート)に対する裁判所の財産保全命令が今月下旬に期限切れを迎えるのを前に、主要債権銀行の遠東国際商業銀行は7日、期限切れを待たず、遠東航空の更生手続きの開始を台北地裁に申請していたことが分かった。遠東商銀が管財人となれば、将来的に遠東航空の経営権獲得につながる可能性がある。9日付聯合報が伝えた。

 遠東航空も既に自社の更生手続きの開始を申請しており、裁判所が遠東航空と遠東商銀のいずれの再建計画を採択するか注目される。遠東商銀の遠東航空に対する更生手続き申請に絡む債務総額は9億8,250万台湾元(約33億円)。

 遠東商銀は8日、裁判所が両案を合併審査するとの見通しを示し、遠東商銀が管財人に指名された場合には、第三者割当増資の実施を最優先で進める方針を明らかにした。

 財産保全命令の期限切れ前に更生手続きを申請したことについて遠東商銀関係者は、「財産保全期限が切れれば、他の債権者が資産の競売を計画するとみられる。保有機体まで売却されれば、従業員が会社を去り、完全な会社清算が避けられなくなる」として、資産の切り売り防止が目的であることを示唆した。