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兆豊金控、高雄の東帝士85ビルを競売へ


ニュース 建設 作成日:2008年5月9日_記事番号:T00007324

兆豊金控、高雄の東帝士85ビルを競売へ


 兆豊金融控股は、東帝士(トンテックス)集団に対する協調融資の担保となっている高雄市の高層ビル「東帝士85国際広場大楼」(東帝士85ビル)を今年下期にも競売にかける方針を明らかにした。兆豊金控側は、中台間の直航解禁などを背景に1階当たりの売却価格が1億台湾元(約3億3,600万円)を上回ると試算しており、ビル全体で売却額は100億元近くに上る見通しだ。9日付工商時報が伝えた。

 東帝士85ビルは2000年に東帝士集団傘下の建台セメントに対する総額45億元の協調融資の担保となっており、現在の債権残高は37億4,500万元となっている。

 兆豊国際商業銀行は今年の債権回収目標を30億元と定めており、東帝士85ビルの売却で10億元余りの債権回収を見込んでいる。協調融資には兆豊銀のほか、台湾銀、第一銀、彰化銀、高雄銀など18の金融機関が参加しており、兆豊金控は各行に競売への同意を求めている状況だ。

 東帝士85ビルをめぐっては、大手開発業者から買収の打診があったが、兆豊金控は最高値で売却するため、個別交渉ではなく、公開入札の実施を決めた。