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新光三越の周年慶セール好発進、初日売上高が過去最高に


ニュース 商業・サービス 作成日:2017年10月6日_記事番号:T00073266

新光三越の周年慶セール好発進、初日売上高が過去最高に

 景気のバロメーターといわれている百貨店最大手、新光三越百貨の周年慶(創業祭)セールが5日、台北南西店など台湾全土6店で始まり、初日の売上高は前年同期比1割増の15億7,000万台湾元(約58億円)で、過去最高を記録した。同日に周年慶セールを開始した統一時代百貨(ユニスタイル)台北店、大葉高島屋(台北市士林区)もプラス成長だった。今年第4四半期の小売業は期待できそうだ。6日付経済日報などが報じた。

/date/2017/10/06/01department_2.jpg新光三越台北南西店は午前6時40分から1人目の若い女性が並び始めた(5日=中央社)

 新光三越台北南西店は1,000人以上の行列ができ、開店後2時間の来店客数は昨年の周年慶初日より14%多かった。初日売上高は5億5,000万元と、前年比で1割以上の伸びとなった。

 台北南西店は台湾で最も広い化粧品売場を擁する。化粧品は10年ぶりにわずか2,000元購入で200元還元するキャンペーンを実施し、購買意欲を刺激した。SKⅡ、エスティーローダー、資生堂、ランコムの特別セットが売り切れた。ジョルジオ・アルマーニ、イヴ・サンローラン(YSLK)、ディオールなども人気で、口紅は1,000本以上売れた。

 化粧品の他、小型家電の新製品も高価格ながらよく売れた。コードレス掃除機「ダイソンV8」は台北南西店と台中中港店で初日に150台売れ、売上高400万元近くをもたらした。有機EL(OLED)ブームで大型テレビの予約販売が20台に上った他、ボッシュのロボット掃除機などが売り切れ、アップルの新型スマートフォンiPhone8は400台以上売れた。

 新光三越百貨の周年慶セール期間は29日まで。台北南西店のセール期間中の売上高目標は前年同期比1%増の23億9,000万元。この他、▽台中中港店、33億元▽高雄三多店、5億元▽桃園駅前店・嘉義垂楊店・台南中山店、計12億9,000万元──を合わせた6店合計では前年同期比1割増の74億8,000万元を目指す。

 新光三越の呉昕陽執行副総経理は、周年慶セールのキャンペーンは還元率が年間で最も高い上、新製品も多いので、「必要」なものも「欲しい」ものも買われると説明した。台北南西店のオープン直後1時間の客入りを見て、今年の周年慶セールの売上高は自信が100%から110%に高まったと語った。また、第4四半期売上高は周年慶セールの貢献で、前年同期比10%増えると期待感を示した。来年は一例一休(週休2日制)が見直される可能性があり、景気は安定すると予想した。

高単価家電が貢献

 統一時代台北店は、初日売上高は小幅成長にとどまった。セール期間前の前売り期間が長く、同期間の売上高は前年同期比1割増えた一方、初日の来店客が減ったためだ。29日までの周年慶セール期間では前年同期比5%増を目指す。

 天母エリアの消費者をターゲットとする大葉高島屋は、初日売上高が前年同期比5%増だった。化粧品がよく売れたほか、大型家電、小型家電、高級マットレスなどを、セール開始前に前金を払い、セール初日に残りの支払いを済ませた消費者が多かった。29日までのセール期間の売上高目標は7億8,800万元。

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【表】