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TSMCのInFoWLP、生産能力2倍へ


ニュース 電子 作成日:2017年10月6日_記事番号:T00073267

TSMCのInFoWLP、生産能力2倍へ

 業界観測によると、ファウンドリー世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)は最近、統合ファンアウト型ウエハーレベルパッケージング(InFO-WLP)技術による大幅な増産を進めており、生産能力は2倍に拡大する見通しだ。同技術を採用してTSMCが受託生産するアップルの最新スマートフォン「iPhone8」搭載プロセッサー「A11」の出荷が予想を上回っているためで、TSMCが次世代「A12」も受注するとみられている。6日付自由時報が報じた。

 サプライチェーン関係者によると、TSMCは龍潭工場(桃園市)で同技術によるパッケージング(封止)能力を月産10万枚から13万枚に拡充する計画で、来年第1四半期に新ラインが量産に入る見通しだ。またTSMCの10ナノプロセスと7ナノプロセス生産の中心地となる中部科学工業園区(中科)の12インチウエハー工場「Fab15」内に、InFO-WLP工場を新設する計画とされる。

 業界では、TSMCは今後、封止工程を全て自社で手掛け、外部委託を行わない見通しで、日月光半導体(ASE)などパッケージング・テスティング(封止・検査)業者に打撃となるものの、設備メーカーや材料のサプライヤーが恩恵を受けるとの見方が出ている。