ニュース 電子 作成日:2017年10月11日_記事番号:T00073290
華碩電脳(ASUS)は近く、家庭用ロボット「Zenbo(ゼンボ)」部門を事業群として独立させるようだ。曽鏘声副董事長は、(事業群化は)時間の問題と明言した。Zenboは11月に中国で、2018年初めに米国で発売する予定。ソニーも来春、イヌ型ロボット「AIBO」を再発売するとされる。グーグルなど人工知能(AI)搭載スピーカー発売が相次ぐ中、AI搭載の家庭用ロボット商機も期待できそうだ。11日付蘋果日報が報じた。
幼児向け英語教材アプリ「PadKaKa」アプリもリリースした(ASUSリリースより)
ASUSのZenbo部門は現在、オープンプラットフォーム事業群(AOPG)下にある。曽副董事長は、新事業は当初、事業群の下にあり、その後に独立させるものだと話した。スマートホーム製品の責任者である謝明傑グローバル副総裁が指揮を執る。謝副総裁は近年、▽スマート空気品質モニター▽無線のドアや窓の開閉システム▽スマートコンセント▽警報機▽スマートキー──など、スマートホーム製品事業を率いてきた。
施崇棠(ジョニー・シー)董事長は先日、海外メディアのインタビューで、ASUSは単なる3C(コンピュータ、通信、家電)製品ブランドでなく、未来の生活に夢を与える企業で、Zenboはスマートホーム分野の最新成果だと述べた。生活を支援するパートナーとして各家庭にロボットが加われば、従来のコンピューターへのイメージが覆されるとの見方を示した。
ある提携企業は、部門設立に慎重なASUSのロボット部門設立から、強い決意がうかがえると指摘した。
11月に中国発売
謝副総裁は7月に騰訊控股(テンセント・ホールディングス)との提携を発表した。テンセントは、テンセントのAIソリューション「雲小微」を導入したZenboが11月に中国で発売されると説明した。これにより、テンセントの音楽視聴アプリ「音楽QQ」やテレビ視聴アプリ「企鵝FM」などを音声で操作できるようになる。
Zenboは3月末の発売から半年余り。ユーザーの声を参考にして、バッテリー残量の表示を加えるなどアプリの更新や、コンテンツの充実を図っている。幼児教育の現場でのアシスタントプログラム「Zenbo Baby+」を発表するなど、法人用ロボット分野にも参入した。
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