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カニから基準超えのダイオキシン、桃園のため池で無許可養殖


ニュース 農林水産 作成日:2017年10月17日_記事番号:T00073413

カニから基準超えのダイオキシン、桃園のため池で無許可養殖

 台湾から香港に輸出されたチュウゴクモクズガニ(上海ガニ)から規制値を上回るダイオキシンが検出され、桃園市農業局が出どころを調べたところ、同市の輸出業者、定碁が中国から輸入した稚ガニを市内のため池で無許可で養殖していたことが判明した。定碁の責任者は、養殖したチュウゴクモクズガニは全て輸出し、台湾で販売していないと供述したが、同市衛生局が流通先を調べている。17日付中国時報が報じた。

 桃園市衛生局によると、定碁は今年1月に中国からチュウゴクモクズガニの稚ガニ420キログラムを輸入し、同市中壢区にある2.3甲(約2.2ヘクタール)のため池で餌を与えず8~10カ月間自然養殖した後、10月3日、11日の2回に分けて計150キログラムを香港へ輸出した。このうち3日に輸出したチュウゴクモクズガニから規制値を0.5倍上回る1グラム当たり9.86ピコグラム(pg、1兆分の1グラム)のダイオキシンが検出された。

 桃園市農業局は16日、同ため池を封鎖し、午後10時まで4時間かけて池の中を捜索したが、チュウゴクモクズガニは1匹も見つからなかった。

 関連当局は規制値を上回るダイオキシンが検出されたのは定碁が輸入した稚ガニ、あるいは同ため池の水質汚染が原因かを調べている。定碁が無許可で養殖したことに対しては罰則を科すほか、密輸の可能性もあるとして捜査を進めている。