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アンコール航空、財務危機で運航中止


ニュース 運輸 作成日:2008年5月12日_記事番号:T00007351

アンコール航空、財務危機で運航中止

 
 遠東航空(ファーイースタン・エア・トランスポート)の財務危機が深刻化する中、同社から機体をチャーターしているカンボジアのアンコール航空は9日、航空機の運航を中止した。遠東航空に対するチャーター費9億台湾元(約30億円)が未払いとなっていることが理由。10日付中国時報などが伝えた。

 これに伴い、台北~シェムリアップ線の運航ができなくなり、現地では台湾人旅行客を中心に449人の搭乗予定客が立ち往生した。既にツアー代金を支払い済みの旅行客を含めると1,000人以上の乗客に影響が出る見通しだ。

 アンコール航空は2004年11月に設立され、遠東航空の機体をチャーターする形式で運航されてきた。台北~シェムリアップ線に就航し、世界遺産のアンコールワットを訪れる観光客ツアー客を乗せ、毎月22~23便を運航してきた。

 遠東航空は財務危機の深刻化を受け、アンコール航空に対し、3月から運航前にチャーター費の前払いを求めていた。しかし、資金繰りの悪化で支払いのめどが立たなくなった。アンコール航空の広報担当者は「一時運航中止はやむを得ない決定だ」と述べた。