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三菱UFJ、元大金控の2位株主に


ニュース 金融 作成日:2008年5月12日_記事番号:T00007352

三菱UFJ、元大金控の2位株主に

 
 三菱UFJフィナンシャル・グループはこのほど、台湾の元大金融控股の株式6%を取得し、創業者馬一族に続く2位株主に浮上したもようだ。元大金控は来年6月に役員改選を予定しており、三菱UFJは10%まで株式を買い進めた上で、取締役1人を派遣する構えとされる。12日付工商時報が伝えた。

 元大金控の株主構成は、創業者馬一族の元大集団が20%超、三菱UFJが6%、国民党系の中央投資公司が5.5%、台湾銀行、土地銀行など政府系株主が5.2%などとなっている。三菱UFJは元大金控の株価が28~30台湾元(約94億~101億円)で推移していた間に積極的に公開市場で株式の買い増しを進めたもようで、市場では元大金控と戦略提携を目指す態度の表れと受け止められている。

 元大金控と外資との戦略提携は、大中華地区(グレーター・チャイナ)における事業提携が視野に入っている。元大証券の香港子会社で海外委託取引事業を開拓するのが狙いで、元大証券は既に担当部門として海外取引部を新設している。香港子会社は増員が見込まれ、8月には香港の金融街、中環(セントラル)の有名オフィスビルに入居する計画という。香港子会社は現在、提携関係にあるシンガポール証券大手のキムエン・ホールディングスが保有する営業免許で業務を行っているが、今後は独自で事業免許の申請も検討する。