ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

電気炉メーカーがビレット減産へ、夏期の給電調整で


ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2008年5月12日_記事番号:T00007356

電気炉メーカーがビレット減産へ、夏期の給電調整で

 
 夏期の給電調整が始まったことを受けて、豊興鋼鉄や威致鋼鉄などの電気炉メーカーが、6月からのビレット減産を計画している。11日付蘋果日報が報じた。

 最大手の豊興は現在、単月で14万~15万トンのビレットを生産しているが、減産幅は2~3割とする計画。威致は単月の製鋼量7万5,600トンのうち、ビレット1万5,000トン~2万トンの生産削減を検討している。

 なお、馬英九新政権の誕生後、電力価格の約3割の引き上げが行われる見通しとなっているが、これについては豊興、威致の両社とも「影響は大きくない」という見方を示した。豊興はスクラップ鋼価格の高騰の方がより影響は大きいとしている。ただ、証券会社によると、電力価格が3割引き上げられた場合、製鋼1トン当たりのコストは現在の650~675台湾元から、845~850元(約2,840)円へと跳ね上がり、製品価格に反映される恐れがある。

 一方、東和鋼鉄企業は「減産に踏み切るかどうか、まだ決定していない」としている。証券会社からは、「減産を行わないのであれば電力コスト大幅増の直撃を受け、6月以降の業績パフォーマンスに不利」という指摘している。