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作成日:2008年5月13日_記事番号:T00007379
台鉄の運賃値上げへ、短距離中心に
交通部台湾鉄路管理局(台鉄)の張応輝副局長は12日、馬英九新政権の発足後に運賃の値上げを申請する方針を明らかにした。現在の運賃基準を短距離と長距離の2種類に分け、短距離運賃は現行より7.5%(4~17台湾元=約13.5~57.3円)引き上げられる。長距離は据え置かれる見通しだ。13日付経済日報が伝えた。
台鉄によると、西部幹線の基隆~屏東間の距離70キロ以下の短距離旅客については、現在の台北MRTと似た区間計算方式を採用する。初乗り運賃は5キロまで20元とし、3.6~3.8キロごとに5元ずつ増額。上限の70キロで110元となる。
このうち、台北周辺の南港~板橋間の運賃は現行の18元から35元へと大幅に引き上げられ、バス(30元)、MRT(40元)とほぼ同水準となる。台鉄の乗客の75%は値上げ対象となる短距離旅客が占める。
一方、高速鉄道やバスに対抗するため、台鉄は200キロ以上の急行列車で、オフピークに運賃を1割引とするなどして、乗客流出に歯止めをかける構えだ。
台鉄は15日に電化以降初の全面ダイヤ改正を予定しており、中距離列車と都市圏での短距離列車を増発する。また、高速鉄道が停車しない地域で長距離列車の停車を増やすほか、東部幹線、南回り線の輸送能力も増強する。
台北、高雄、花蓮では急行列車の発車時間を見直し、自強号は毎時0分、30分の発車とするほか、台北~高雄間では1時間に平均1本運転を行う。