ニュース 石油・化学 作成日:2017年11月16日_記事番号:T00073976
建材メーカーのアイカ工業(本社・愛知県清須市、小野勇治社長)は15日、ウレタン樹脂などを製造販売する台湾の日勝化工(エバーモア・ケミカル・インダストリー)に株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表した。既にエバーモア株主13人との間で、合計50.1%の株式についてTOBに応募することで合意を得ているという。16日付工商時報が報じた。
TOB期間は17日~来年1月5日。1株当たり20台湾元で、株式50.1%の取得を目指す。買収額は9億9,600万元(約37億円)となる見通し。15日終値は1株18.7元だった。
アイカ工業は、エバーモアはウレタン樹脂の高い合成技術と紫外線硬化型樹脂の設計技術、台湾・中国における電子材料・繊維・靴市場への販路を有していると説明。エバーモアの買収によりアイカ工業グループはウレタン樹脂や紫外線硬化型樹脂などの製品開発力を向上させ、川上原料から樹脂製品までの一貫生産により競争力の向上を図る。また、電子材料の主力市場である台湾・中国地域での販売強化、東南アジア地域への展開も推進すると表明した。
エバーモアの呉宝華広報担当は、アイカ工業は同業だが顧客でも取引先でもないと説明。同社は臨時董事会を開催し、対応を検討する。
エバーモアの株主である製靴最大手、宝成工業グループは、全株式29.04%を売却する方針を董事会で決議した。
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