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遠東航空の財産保全延長、債権行が消極姿勢


ニュース 運輸 作成日:2008年5月14日_記事番号:T00007411

遠東航空の財産保全延長、債権行が消極姿勢

 
 経営難で運航中止を発表した遠東航空(ファーイースタン・エア・トランスポート)をめぐり、債権行の遠東国際商業銀行は遠東航空の財産保全を命じた緊急処分について、裁判所に期限延長を求めない方針を固めつつある。14日付工商時報が伝えた。

 遠東商銀は当初、緊急処分の期限切れを待たず、遠東航空の更生手続きの開始を台北地裁に申請していた。しかし、遠東航空が12日に運航中止を発表した上、別の債権行の兆豊国際商業銀行と台湾銀行が航空機の処分を決めるなどしたことで事情が大きく変わり、遠東商銀は自行主導での更生手続きを断念し、緊急処分の延長は求めない方針に傾いた。

 遠東商銀は13日、裁判所から遠東航空の更生手続きに向けた再建計画を5日以内に提出するよう求められた。しかし、遠東航空の財務資料が不透明である上、航空機の運航中止や従業員の退職などで、会社再建の環境は厳しくなっていると判断している。期限内に再建計画が提出されなければ、遠東商銀が申請した遠東航空の更生手続きは却下される。