ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

雲門舞集の創立者、林懐民氏が19年末引退へ


ニュース 社会 作成日:2017年11月23日_記事番号:T00074121

雲門舞集の創立者、林懐民氏が19年末引退へ

 台湾を代表する現代舞踊団「雲門舞集(クラウド・ゲイト)」は22日、創立者でアートディレクター(AD)を務める林懐民氏(70)が2019年末で引退すると発表した。後任として林氏が創立した舞踊団「雲門2」のADを務める鄭宗龍氏が就任する。23日付蘋果日報が報じた。

/date/2017/11/23/19Lin_2.jpg林氏は、雲門舞集は市民の支持により生まれた集団で、今後も守り続けていくと話した(22日=中央社)

 林氏は彰化県の初代県長で内政部長も務めた林金生氏の息子として生まれた。父親の期待に反して政治家への道は進まず、14歳で小説を初めて寄稿。原稿料で舞踊クラスに参加し、その後、米アイオワ大学で本格的に舞踊を学んだ。

 1973年に台湾初のプロ舞踊団である雲門舞集を創立した。これまでに90の舞台作品を手掛け、99年には「アジアのノーベル賞」とも呼ばれるマグサイサイ賞を受賞している。

 林氏は昨年末の交通事故で右脚を粉砕骨折し、高齢もあって引退を検討していたとされる。引退後も雲門舞集の董事職を続け、運営を支える方針だ。

 鄭麗君文化部長は「雲門舞集は多くの舞踊家、演出振付家を育て、台湾の舞台芸術に深い影響を与えてきた。雲門舞集は台湾人の誇りであり、台湾の文化を世界に発信する存在だ。林氏には引退後も後進の育成に力を注いでほしい」とコメントした。