ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

国光石化のプラント建設、彰化大城に移転か


ニュース 石油・化学 作成日:2008年5月14日_記事番号:T00007419

国光石化のプラント建設、彰化大城に移転か

 
 雲林県離島工業区で石油化学プラント建設を計画していた国光石化に対し、行政院経済建設委員会(経建会)と環境保護署(環保署)は、台塑集団(台湾プラスチックグループ)の製鉄所との距離が近過ぎることなどを理由に彰化県大城郷への移転を求めている。この件について国光石化では、6月の董事会で決定するとしている。14日経済日報が報じた。

 国光石化のプラント計画移転について、同社に出資する投資家は、経建会および環保署に対し複数の条件を提出し、政権交代後もこれを履行するよう要求した。

 その条件とは、政府が現地住民と同社の移転について交渉して国光石化の移転に同意を得た後、同社が投資を決定する前にインフラ、連絡道路および大肚渓堰の建設などを含めた工業区開発計画を立てるというものだ。また原料と製品の搬入搬出のために、同社が自力で工業港を設置することも認めるよう要求している。

 国光石化の幹部は、同社工業区計画の彰化への移転は、雲林での揮発性有機化合物(VOC)排出規制を避けられる上、台湾中油の高雄の第5ナフサ分解プラントの移転も合わせて検討できるとしている。また、彰化では1,200ヘクタールが開発可能で、中油の第5ナフサ分解プラントやその周辺の石化業者の移転を呼び込み、一大石化工業区を形成できるという期待を示した。