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平均月給3.77万元に上昇、過去6年で最大の伸び


ニュース その他分野 作成日:2017年12月1日_記事番号:T00074255

平均月給3.77万元に上昇、過去6年で最大の伸び

 行政院主計総処が30日発表した調査によると、被雇用者の平均月給は3万7,703台湾元(約14万1,400円)で前年比1.64%上昇した。伸びは過去6年で最大だった。また、月給3万元以下で働く被雇用者は全体の34%と、前年より2.76ポイント低下した。賃金水準の改善がうかがえる一方、低賃金が多い非正規雇用者は80万5,000人で被雇用者全体の7.11%を占め、過去最高となった。労働市場の二極化傾向がさらに進んでいるようだ。1日付自由時報などが報じた。

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 調査は、春節(旧正月)や卒業などの季節要因を除去するために毎年5月の経常性給与(固定的給与。基本給や固定手当などを含み、賞与などは含まない)を基にしている。被雇用者898万5,000人のうち、フルタイム労働者は861万6,000人で平均月給3万8,656元(前年同月比1.63%上昇)、パートタイム労働者は36万9,000人で平均月給1万5,442元(3.04%上昇)だった。

 平均月給の分布は、▽2万元未満、39万5,000人(構成比4.4%)▽2万元以上3万元未満、265万6,000人(29.56%)▽3万元以上4万元未満、289万3,000人(32.2%)▽4万元以上5万元未満、140万5,000人(15.64%)▽5万元以上、163万6,000人(18.21%)──だった。

 主計総処は、09~10年には月給3万元未満の被雇用者が360万人前後で全体の45%近くを占めていたが、近年は減少傾向にあり、月給5万元以上の被雇用者は前年同月より8万人増えたと指摘した。

「やむなく非正規」、22%

 パートやアルバイト、派遣社員などの非正規雇用者は80万5,000人で、08年と比べると15万5,000人(0.87%)増加した。

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 非正規雇用で働く理由は、「建設工事など短期の仕事」の28.02%に次いで、「正規雇用の仕事が見つからない」が22.36%で多かった。非正規雇用は正規雇用より収入が劣りがちで、貧困の一因となっている。主計総処は、雇用形態の多様化が背景にあり、日本や韓国などでは非正規雇用者が全体の20~30%に上ると強調した。

 非正規雇用者のうち、パートタイム労働者は41万7,000人と前年比6,000人増加し、臨時・人材派遣労働者(一部パートタイム労働者と重複)は62万9,000人と前年比8,000人増加した。

 非正規雇用者のうち、男性は42万7,000人で男性の被雇用者全体の6.78%だった。女性は37万8,000人で全体の7.51%だった。

 年齢別では、▽15~24歳、被雇用者全体の23.53%(放課後や長期休暇の就業を除去すると10.07%)▽25~44歳、4.83%▽45歳以上、7.15%──だった。

【図】