ニュース 社会 作成日:2008年5月15日_記事番号:T00007439
雑誌「壱週刊」が14日発行の最新号で報じたところによると、政権交代を5日後に控えた陳水扁総統が、任期中の外交機密文書の廃棄やコピーに忙殺されているらしい。
報道によると、陳総統は総統府が新たに購入した5台のシュレッダーをこっそり玉山官邸に持ち帰り、細断した小型トラック2台分の文書を特勤センターへ運んで処理。呂秀蓮副総統も最近、大量の文書を桃園県の永安漁港付近の「士林紙業」へ運び込み、廃棄したという。
また、パプアニューギニアとの国交樹立交渉をめぐる秘密資金着服事件が暴露した数日後、陳総統は幕僚らに任期中の外交機密文書をすべてコピーするよう指示した。ところが、総統府第一局がこれに反発。総統にはこれらの機密文書を閲覧する権限はあるが、コピーして持ち出す権限はないからだ。
この話は総統府政風処に伝わり、謝進財同処長は9日、総統府内の各組織に対して、文書のコピーや持ち出しを厳禁する通達を出したという。政風処から問われた総統弁公室は「回想録の執筆のため」と回答したとか。
総統府は壱週刊の報道に対し、政権交代の諸事はすべて法律通りに行っており、公的資産はすべて明細があり、点検を行っているところだと反駁する声明を発表している。
しかし、総統や副総統、総統府秘書長、副秘書長ら5人の事務室では、会議記録や各文書が元に戻されていないらしい。これでは、総統が過去に誰と会見して何を話したのか、国家の安全に関わる貴重な会談内容でさえも永遠の謎となる。これぞまさしく、「立つ鳥跡を濁さず」?!
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