ニュース 電子 作成日:2017年12月13日_記事番号:T00074460
モルガン・スタンレーが先ごろ、ファウンドリー世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)に対する評価を高性能計算(ハイパフォーマンスコンピューティング、HPC)需要の減速などを理由に引き下げたことに対し、張忠謀(モリス・チャン)同社董事長は12日、人工知能(AI)にはHPCが欠かせず、応用範囲が非常に広いため、HPCチップに需要減速の懸念はないと反論した。13日付工商時報が報じた。
張董事長(中)は、TSMCは毎年賃上げしており、賃金は政府が口を挟むことでないと語った(12日=中央社)
市場では、HPC需要に懸念があり、TSMCが来年第1四半期に量産開始予定の7ナノメートル製造プロセスを採用するメーカーは多くないとの見方がある。これについて張董事長は、確かにHPCが必要ない分野もあるが、必須となる分野も存在すると強調した。
なお国泰期貨の蔡明翰・証期顧問処経理は、TSMCはこれまでモノのインターネット(IoT)、ビッグデータ、AIなどの分野で恩恵を受け、製造プロセス、歩留まり率、核心技術で世界をリードしており、TSMCの評価引き下げは「クリスマス前のあら探し」との見方を示した。
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