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作成日:2008年5月15日_記事番号:T00007452
台北駅前ツインビル、6月に投資説明会
台北駅前に建設されるツインビルの高層部分に当たるC1区画とD1区画で、6月にも投資説明会が行われる見通しとなった。総工費は440億台湾元(約1,490億円)が見込まれる。15日付蘋果日報が伝えた。
発注者の台北市政府捷運工程局は、生命保険業者の投資規制緩和などを受け、投資家の関心が高まると期待している。業界関係者は「現在の政治的ムードは、入札不調に終わった2月とは異なっている。落札業者が決まる可能性は高まった」と指摘した。
両区画は台北駅西側にあり、高さ56階、76階のツインビルの建設が計画されている。面積はC1区画が3,956坪、D1区画が5,600坪の計9,556坪。地下には桃園空港に向かう都市交通システム(MRT)が乗り入れる。ビルにはオフィス、商業施設、ホテルなどが入居する。完成は2012年の予定で、商業用不動産としては近年で最大規模のプロジェクトとなる。
入札には生保業界が高い関心を示しそうだ。国泰人寿の李永振副総経理は「以前は入札資格に制限があったため参加しなかったが、今回は新たな投資資格が発表されるのを待って、入札の是非を決める」と述べた。
常岐徳捷運工程局長は、「生保会社が入札に参加する場合には、台湾の建設会社と組めば落札確率が高まる。一方が資金を出資し、一方が技術を提供するということだ」と話した。