ニュース 電子 作成日:2017年12月15日_記事番号:T00074520
アップルが新型スマートフォン「iPhoneX(テン)」に搭載する顔認証機能用3Dセンサーの主要部品、垂直共振器面発光型レーザー(VCSEL)を生産する米フィニサーに3億9,000万米ドルを出資すると多くの海外メディアが13日報じたことについて、フィニサーは「アップルからの資金は借り入れや出資ではない」とする声明を発表。これを受けてiPhoneX向けVCSELを受託生産する台湾の穏懋半導体(ウィン・セミコンダクターズ)への影響は限定的と15日付経済日報は分析している。
現在、iPhoneXが採用するVCSELはルメンタム社が独占供給しており、かつ同社にとって穏懋半導体が主要生産委託先となっている。
アップルによるフィニサーへの出資報道が出た後、ルメンタムの株価は急落したが、フィニサーは買収ではなく、iPhone用部品の調達費と説明。業界ではアップルが調達先を増やし、リスクを分散するのは特別なことではないと認識されており、株価もその後持ち直した。
なおフィニサーはアップルからの資金を閉鎖工場のVCSEL製造拠点化に使用するとしているが、生産ライン設置や認証取得などに一定の期間を要するため、来年もアップルのVCSEL調達の大半をルメンタムが受注すると予想されている。
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