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石門ダム流域に中庄調整池完成、今後は堆砂問題に本腰【表】


ニュース 公益 作成日:2017年12月18日_記事番号:T00074561

石門ダム流域に中庄調整池完成、今後は堆砂問題に本腰【表】

 台湾北部の主な水源地である石門ダム(桃園市、新竹県)の流域にこのほど中庄調整池(桃園市大渓区)が完成し、17日に蔡英文総統が出席して竣工式が行われた。18日付中国時報が伝えた。

/date/2017/12/18/15zhongzhuang_2.jpg中庄調整池は石門ダムを補完する役割を果たす。石門ダムは稼働が50年を超え、3分の1が土砂で埋まっている(17日=中央社)

 中庄調整池は石門ダムの水が混濁した際に予備水源として利用することを目的とし、42億6,700万台湾元(約160億円)を投じて整備された。貯水能力は505万トン。

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 蔡総統は「石門ダムの永続的利用は北部全体の水供給の安定に関係してくる」と述べ、経済部や地方自治体に水利事業の進捗(しんちょく)管理を強化することを求めた。

 その上で、蔡総統は北部の水不足解消に向け、3つの対策を急ぐとした。第1の対策は完成した中庄調整池の活用だ。また、石門ダムでは満水時に水力を利用し、貯水能力低下を招く堆砂の排出を進める。

 また、第2の対策として、「阿姆坪排砂トンネル」を建設し、石門ダムの貯水能力を高める。最後に第3の対策として、「板新地区水道供給改善計画第2期工程」によって翡翠ダム(新北市石碇区)と石門ダムの間で水の融通を可能にする。