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緑能、中国投資を検討


ニュース その他製造 作成日:2008年5月15日_記事番号:T00007457

緑能、中国投資を検討


 大同傘下の太陽電池用多結晶シリコンウエハー製造最大手、緑能科技(グリーン・エナジー・テクノロジー)の経営幹部は14日、同社が中国投資を検討していることを明らかにした。あす(16日)開催の株主会の議案に入れ、承認を受けた場合、錦州(遼寧省)、山東、上海などから投資先を選択する。実現すれば、同分野で初めて単独資本で中国投資を行う台湾メーカーとなる。15日付経済日報が報じた。

 緑能は現在、無錫尚徳太陽能電力の製品を受託生産しており、緑能の中国進出によって両者の提携関係はさらに拡大するという見方がアナリストから出ている。中国は多結晶シリコンの輸出に17%の増値税を課しているため、中国国内での生産は台湾で生産するよりも有利となり、さらに中国の投資優遇措置も期待できる。

 台湾の太陽エネルギー産業では、既に茂迪科技(モーテック・インダストリーズ)、合晶科技(ウエハーワークス)、強茂(パンジット・インターナショナル)などが中国に進出している。茂迪と強茂は太陽電池が中心で、合晶は上流シリコン分野を合弁で展開している。

 緑能の生産能力は今年の年末には400メガワット(MW)に達する予定だ。薄膜太陽電池分野にも進出し、初の生産ラインが第4四半期に稼働する。