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台塑石化、中国の地震救助でディーゼル油受注


ニュース 石油・化学 作成日:2008年5月15日_記事番号:T00007459

台塑石化、中国の地震救助でディーゼル油受注

 
 中国四川省で起きた大地震の救助作業でディーゼル油需要が高まる中、台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル)は中国から6万トンのディーゼル油を緊急受注した。5月末から6月初めにかけ、中国に運ばれる見通しだ。15日付蘋果日報が伝えた。

 中国では地震発生直後から備蓄ディーゼル油を被災地に送り、発電や災害救援の燃料として使用する動きが拡大している。同時に、北京五輪を控え備蓄量を減らせない事情もあり、ディーゼル油の輸入需要が高まった。特に現物市場で韓国や台湾からの調達を拡大している。

 台塑石化関係者は、「中国のディーゼル油需要は地震後に商業活動が低迷することで減少すると考えていたが、救助活動で大量の需要が生じ、輸入が増えている。救助活動が一段落すれば需要量は減少するのではないか」と話している。

 一方、中国のセメント相場も地震後に高騰しており、台湾企業にもプラスとなりそうだ。広東省のセメント相場は1トン370人民元(約5,500円)まで上昇している。台湾セメントの英徳工場(広東省)は今月、4本の生産ラインがフル稼働したばかりで、毎月の出荷量は54万~60万トンに達するため、最も恩恵を受けそうだ。