ニュース 電子 作成日:2017年12月20日_記事番号:T00074594
アップルのワイヤレスイヤホン「エアポッド(AirPods)」の人気が続いており、クリスマス需要の拡大で、アップル製品の中で、出荷待ちの期間が過去最長になったとの観測も出ている。同製品の受託生産を独占している英業達(インベンテック)は、上海工場で24時間体制で増産に対応しており、来年第1四半期の出荷台数は前期比10~20%増が見込めそうだ。20日付経済日報などが報じた。
AirPodsが発売されたのは昨年末だが、人気は衰えず、現在▽米国▽カナダ▽英国▽フランス▽ドイツ▽イタリア▽スペイン▽オーストラリア──などのアップル公式サイトでは、受取日が来年1月上旬まで伸びている。
AirPodsの定価は159米ドルと、一般的なワイヤレスイヤホンの1.5倍に上るが、耳に着け外しするだけで使用、終了の操作が可能な使いやすさや、スマートフォン「iPhone」、タブレット端末「iPad」、腕時計型ウエアラブル(装着型)端末「アップルウオッチ」など多デバイスと接続できる点、安定した音質、通話に対応していることなどが高い評価を受け、人気を呼んでいる。
アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)は、顧客満足度が98%と過去のアップル製品の中で最高とアピール。多くのアップルファンが、運動用や自宅用など2台以上購入して使い分けしていることも販売好調につながっているようだ。
研究機関によると、今年のAirPodsの出荷台数は800万~1,000万台と、アップルウオッチの1,000万台と同規模で、アップルの周辺機器としては過去最高の売れ行きとなっている。
来年は次期機種の発売が下半期に予定されており、証券会社は、新旧モデルの合計出荷台数は2,600万~2,800万台と、今年比で倍増以上の伸びを見込んでいる。
PCBサプライヤーにも恩恵
証券会社はまた、来年は出荷倍増のほか、次期機種でリジッドフレキシブル基板(RFPCB)の単価が上がるため、台湾サプライヤー、燿華電子(ユニテック・プリンテッド・サーキット・ボード)と華通電脳(コンペック・マニュファクチャリング)が恩恵を受けるとみている。
アップル製品の動向把握で定評がある凱基証券(KGI)の郭明錤アナリストは、AirPodsはRFPCBが生産のボトルネックとなっており、ユニテックとコンペックは来年第2四半期までフル稼働が続くと指摘。来年第1四半期の出荷量は、ユニテックが前期比15~20%増、コンペックが25~30%増となると予測した。
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