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中華汽車の電動バイク、最安7800元で販促


ニュース 自動車・二輪車 作成日:2017年12月21日_記事番号:T00074620

中華汽車の電動バイク、最安7800元で販促

 中華汽車工業(チャイナ・モーター、CMC)は20日、電動バイク「emoving」を最低7,800台湾元(約3万円)から購入できるキャンペーンを発表した。電動バイク市場シェアトップのGogoro2の3分の1と破格の値段だ。中華汽車は低価格を武器にキャンペーン期間中の月間販売台数の倍増、2018年通年では前年比29%増の1万2,000台を目指す。21日付工商時報が報じた。

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 中華汽車は、桃園市民が最廉価モデルの「EM50」をバッテリーレンタルプランで購入する場合、中央政府や桃園市政府が2ストロークエンジン(2スト)バイクからの買い替えに支給する補助金と、同社キャンペーンの4,000元値引きで、最も安い7,800元で購入できると説明。この他ガソリンエンジン80cc相当の「EM80」は2万400元、100cc相当の「EM100」は2万4,700元で購入できるとアピールした。キャンペーン期間は来年2月14日まで。

 同社は、政府が電動バイクの普及を推進する中、来年はガソリンバイクメーカー各社による大規模な販促キャンペーンが予想されるため、電動バイクの販売に影響が出ると予想。破格のキャンペーンを先行実施することでシェアを確保したい考えだ。

 黄奕源・電動二輪営銷部経理は、政府の補助金により電動バイクブームが高まってきていると指摘。同社は台湾製バッテリーを採用し、政府から2,000元多く補助金が受け取れるため、価格競争力が高いと強調した。なお最大手の睿能創意(Gogoro台湾)はパナソニック製、光陽工業(KYMCO)はLGエレクトロニクス製バッテリーを搭載している。

11月新車販売、過去最高

 黄経理によると、同社の電動自転車、電動バイクの11月新車販売台数は前年同月比66%増の1,181台で過去最高だった。特に法人などを除いた個人による購入台数が倍増した。先月発売した若者向け電動自転車「emoving Shine」が発売開始1カ月足らずで1,200台売れた他、EM50などの電動バイクも生産が追い付かないほど好調だった。

 12月は販促キャンペーンを背景に、「emoving」シリーズの新車販売台数は前年比2倍の2,400台と過去最高更新を見込んでおり、17年通年では前年比37.7%増の9,300台を目指す。

/date/2017/12/21/00EV_2.jpg中華汽車の陳昭文総経理。30年の全面電動バイク化を目標とする政策を背景にシェア拡大に取り組む(同社リリースより)

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