ニュース 医薬 作成日:2017年12月21日_記事番号:T00074627
日本の化学大手、JSRは20日、米国に本部を起き、台湾で上場する創薬支援サービス会社、クラウン・バイオサイエンス・インターナショナル(中美冠科生物技術、登記・英領ケイマン諸島)の全株式を取得し、完全子会社化すると発表した。買収額は440億円で、2018年6月に手続きを完了する予定だ。なおこれを受けて台湾のバイオテクノロジー業界では、上場変更や買収により、企業の海外移転が進むとの懸念が高まっている。21日付経済日報が報じた。
ライフサイエンス事業を石化事業、ファイン事業に次ぐ第三の柱と位置付けるJSRは、クラウン社について、がん、炎症性疾患、心血管疾患および代謝性疾患領域に対して、医薬品基礎研究成果を臨床研究や実用化にまで高める創薬探索開発受託サービスを世界で提供しており、2018年12月には売上高が27億台湾元(約100億円)に上ると予測している。
一方、JSRによるクラウン社の買収が発表される前の19日の株式市場で終盤に、クラウン社の株式に対し、20万株近い買い注文が入り、株価が一気に上昇、ストップ高となったため、インサイダー取引疑惑が浮上している。これを受けて証券櫃台買売中心(櫃買中心)は20日、既に調査に着手しているとコメントした。
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