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友達、超薄型TVパネルを開発


ニュース 電子 作成日:2008年5月15日_記事番号:T00007470

友達、超薄型TVパネルを開発

 
 5月20日から米ロサンゼルスで開催される展示会、「SID 2008」で友達光電(AUO)は省エネ重視の新製品、新技術を数多く発表する。中でも今回初公開となる、発光ダイオード(LED)をバックライトに採用した厚さ1センチメートル以下の42インチ型テレビ用超薄型軽量パネルが注目を集める。エコロジー重視の潮流の中、同社はこれらの製品・技術で競争力強化を目指す。15日付経済日報などが報じた。
 
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友達の42インチ型超薄型軽量テレビパネル。すっきりとしたデザインも特徴だ。同社計測では厚さ9.98ミリメートルとなっている(友達光電提供)

最新エコ技術を結集
 
 友達が今回の展示会に出展する新製品の中で、最も注目を集める「42インチ型テレビ用超薄型LEDパネル」は、同社の光学、熱物理学技術を注ぎ込んだ製品だ。モジュールの厚さは1センチ以下、消費電力を大幅に低減する高効率の白色LEDを採用し、駆動回路設計も簡素化した。重さは従来機種に比べ44%も軽くなる。

 また、冷陰極蛍光ランプ(CCFL)バックライトに改良を加えた46インチ型テレビ用パネルも発表する。同製品は、昨年10月に発表した省エネ重視の32インチ型テレビ用パネルより、消費電力をさらに半分以上カットした。1日に6時間テレビを見る家庭であれば、1年間に263キロワット時(kWh)の節約、二酸化炭素排出量も168キログラム低減できることになるという。しかも友達の最新広視野角技術、第3世代AMVA技術を搭載しており、5,000対1のコントラスト比、500nits(輝度を表す単位)の高輝度を保持する。 

 同社はカラーフィルター(CF)の製造においてもエコロジー重視を追求しており、今回は新しく開発したインクジェットプリント方式のCF製造技術を発表する。この技術は生産プロセスの簡素化および生産時間の短縮に役立つという。同社によると、インクジェットプリント技術は従来のCF製造と比べ、RGB三原色のフォトマスクが不要で、複雑な露光、現像処理も省くことができる。さらに原材料も廃棄物も従来の3分の1にまで減らせる、環境にやさしい技術だ。

エコロジーR&Dを4分割
 
 友達科技中心の劉秉徳副総経理によると、同社は現在、エコロジー技術の研究開発(R&D)を4分野に分けて行っている。それぞれ、▽省エネ▽原材料節約▽環境へのやさしさ▽設計の簡素化──だ。劉副総経理は、「これらエコ技術の推進は当社のR&D能力を高めるだけでなく、エコロジー商機獲得にも大きく貢献する」と語る。