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鴻海のHPCシステム、高雄ソフト園区で稼働


ニュース 電子 作成日:2017年12月27日_記事番号:T00074725

鴻海のHPCシステム、高雄ソフト園区で稼働

 鴻海科技集団(フォックスコン)は26日、2年をかけて開発した、台湾では民間初となる高性能計算(ハイパフォーマンスコンピューティング、HPC)システムが高雄軟体科技園区(高雄ソフトウエアパーク)で正式に稼働したと発表した。今後は傘下の通信キャリア、亜太電信(アジア・パシフィック・テレコム)の光通信網と連結させ、医学、スポーツ、芸術などの分野で応用を進める方針だ。27日付工商時報が報じた。

/date/2017/12/27/01Honghai_2.jpg鴻海グループの呂芳銘副総裁は、X線、CT、MRIなどの検査で利用されれば、医療スタッフの仕事量を90%減らせ、精度も引き上げることができるとアピールした(26日=中央社)

 鴻海が開発したHPCシステムは演算速度が最高6ペタフロップス(PFLOPS)と、台湾で稼働する既存システムの約3倍に上る。その演算能力はアップルの最新スマートフォン「iPhoneX(テン)」540万台分に相当するほか、1ワット(W)当たりの処理能力は4.13ギガフロップス(GFLOPS)と世界のスーパーコンピューター上位50台の平均を上回り、低消費電力性能も台湾最高をうたう。

 まずは医療分野での応用から着手するが、先ごろ台湾で開催された「アジアウインターベースボールリーグ」でも選手のトレーニングや試合の映像分析に活用されたという。