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iPhone販売不振、サプライヤー分散戦略が一因か


ニュース 電子 作成日:2017年12月27日_記事番号:T00074729

iPhone販売不振、サプライヤー分散戦略が一因か

 アップルのスマートフォン新機種、iPhoneX(テン)の販売が予想を下回っていることについて27日付電子時報は、サプライヤーの分散戦略が一因と分析した。

 故スティーブ・ジョブズ氏がアップルの最高経営責任者(CEO)だった時代、iPhoneはハードウエアとソフトウエア設計の完全性を追求し、1モデルのみを投入。多くのモデルを発売する他ブランドとは一線を画した戦略で、世界のスマホ市場を席巻した。2011年10月にジョブズ氏が死去し、ティム・クックCEO時代に入ると、アップルは複数モデルの製品展開を開始。今年は一気に3モデルを投入した。

 サプライチェーン関係者によると、クック氏はハイエンド製品だけでなく、スマホ市場全体をターゲットとし、製品規格や価格の多様化を進めた。また、調達価格交渉を有利に進めるため、サプライヤーを分散させた。これにより、アップルは従来サプライヤーに対し、完璧な品質を要求していたが、現在では一定以上の品質を満たせばよいという状況となっているという。

 さらに、これまでサプライヤーは新たに製造プロセスや製造法を開発した場合、アップルから独占的に受注できる可能性があったが、現在アップルは他のサプライヤーが生産できない技術を採用することはなく、アップル製品のイノベーションの可能性を狭めているという。