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中国製鋼板の輸入、期限付きで解禁


ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2008年5月16日_記事番号:T00007477

中国製鋼板の輸入、期限付きで解禁


 経済部国際貿易局は15日、鋼板の供給不足に対処するため、中国製鋼板の輸入を8月11日まで3カ月の期限付きで解禁すると発表した。16日付工商時報が伝えた。

 現在台湾における中厚板の供給量は年200万トンで、中国鋼鉄が110万トン、東和鋼鉄、中龍鋼鉄がそれぞれ20万トン、15万トンなどとなっている。供給不足分は中国以外の地域からの輸入に依存している。しかし、中国の1級鋼板のCIF価格は1トン1,100米ドル(3万3,800台湾元、約11万5,000円)、2級鋼板で3万2,900元に達し、台湾内の流通価格(2万8,000~3万2,000元)より割高なため、川下メーカーの輸入意欲は限定的とみられる。

 中国鋼鉄の陳沢浩・業務副総経理は同日、「中国鋼鉄が川下に供給する鋼板はもともと不足しており、海外から60万~70万トンの輸入が必要となっている。大型公共事業が相次ぐ中、政府による中国製鋼板輸入解禁で、市場の不足分を補うことができる」と措置を歓迎する姿勢を示した。