ニュース 電子 作成日:2018年1月3日_記事番号:T00074785
半導体後工程で搬送に用いるICトレー業界で、ポリフェニレンエーテル(PPE)樹脂の不足が深刻化している。PPE樹脂メーカーが電気自動車(EV)向け出荷に注力しているためだ。IC搬送用トレー関係者は、コストを反映して値上げできなければ、今後半年以内にパッケージング・テスティング(封止・検査)の力成科技(パワーテック・テクノロジー、PTI)、矽品精密工業(SPIL)などが打撃を受けると指摘した。3日付経済日報が報じた。
台湾の主なICトレーメーカーは、日月光半導体(ASE)など4社。年間消費量は50億台湾元(約190億円)規模。
あるICトレーメーカーによると、旭化成などPPE大手がEVなど向け供給を優先し、輸出を停止している。このため現在、中国の中国藍星(ブルースター)しか台湾に供給しておらず、供給量が大幅に減少しているという。
台湾のICトレーメーカーが調達可能なPPEは従来の10%程度のため、中古ICトレーを回収して再利用しているが、中古ICトレーの価格も3倍に高騰している。ICトレーメーカーは30~40%の値上げが必要な状況だが、封止・検査業者は値上げを拒んでいるという。
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