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台湾系ベーカリー、上海で相次ぎオープン


ニュース 商業・サービス 作成日:2018年1月5日_記事番号:T00074858

台湾系ベーカリー、上海で相次ぎオープン

 2015年にフランスで行われたパンの国際コンクール「モンディアル・デュ・パン」で優勝した陳永信氏によるベーカリー「原麺包」が4日、上海でオープンした。6日には台湾系企業のベーカリー「Fascino頂級烘焙坊」も上海でオープンする。台湾系ベーカリーの相次ぐ出店で上海のパン市場は競争がさらに激化する見通しだ。5日付経済日報が報じた。

 「原麺包」は世界各地の7種類の小麦粉を使用し、パン本来の味を堪能できるとアピールする。陳氏は、上海には3,000万人が住んでいるため、種類の豊富なパンをそろえる必要があると述べた。

 一方、「Fascino頂級烘焙坊」は自家培養酵母と厳選した高級食材を使用して消費者に訴求する。

 上海のパン市場はここ数年、人気店の多くが衛生面や資金面での問題で閉店に追い込まれている。

 92年に中国に進出し、ベーカリー「宜芝多」を約150店展開する上海八融食品の蔡秉融総経理は、中国でチェーン展開するには政府の衛生、環境基準に適合するセントラルキッチンを設置する必要があるが、大規模な投資が必要なため一般の中小企業には難しいと指摘。また、上海での開業は資金面でのハードルが高いため、台湾系ベーカリーはまず1号店の品質を高め、価格を引き上げるべきと述べた。