経済部技術処ＩＴＩＳ（産業技術知識サービス計画）の最新統計によると、今年１～２月の製薬業界の総生産額は前年同期比6.45％増の91億4,000万台湾元（約310億円）だった。通年では前年比４億元増の563億元となる予測だ。16日付工商時報が報じた。
１～２月は、医薬品の原料である原薬が海外大手メーカーからの受注拡大で好調だった。一方、新薬は、健康保険対象の薬剤価格が下がったことで生産額が伸びず、漢方薬は材料価格が４～５倍値上がりしたことから、伸びは10％以下にとどまった。
輸出額は30％以上の増加だった。抗がん剤原料を主力とする台湾神隆（サイノファーム・タイワン）の受注増などで原薬が伸びたが、新薬は減少した。輸入額は6.26％増の81億6,000万元で、このうち新薬の成長率は7.28％に上った。
第２四半期の総生産額は前期比６～７％増の146億元となり、特に原薬の輸出が期待できるとＩＴＩＳは予測している。
