今年末の統一地方選で実施される高雄市長選に向けた与党民進党の候補者選定前哨戦で、陳菊・現市長が推していた劉世芳立法委員が11日、出馬見送りを表明した。12日付聯合報が伝えた。
陳市長（左２）は12日、劉立法委員（右）に花束を贈り、これまでの苦労をねぎらった（12日＝中央社）
劉立法委員は「陳市長が自分を支持したことで攻撃を受け、12年間の実績がねじ曲げられた。党内を分裂させ、陳市長に傷を負わせるわけにはいかない」と不出馬の理由を説明した。
高雄市長選には民進党内から劉氏のほか、陳其邁、管碧玲、林岱樺、趙天麟の各氏が名乗りを上げていた。世論調査では陳其邁氏が一歩リードしている。
陳市長は最近、2006年の高雄市長選での候補者選定をめぐる党内対立の内幕などを暴露した回顧録「花媽心内話」を出版したことで逆風を浴び、陳市長直系の劉立法委員にはかえって負担になったとの見方がある。
