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プラズマテレビ価格、液晶と同水準へ


ニュース 家電 作成日:2008年5月16日_記事番号:T00007502

プラズマテレビ価格、液晶と同水準へ

 
 価格の優位性により液晶テレビがプラズマテレビを圧倒してきた台湾フラットテレビ市場で、2年近く続く32インチ型パネルの品不足により、台湾LGや大同の同型プラズマ価格が液晶にほぼ並ぶ見通しとなった。価格の接近によってプラズマの販売シェアが大きく向上するという予測も出ている。16日付自由時報が報じた。
 
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 台湾LGは年末に32型プラズマテレビの新製品を、台湾大手ブランドの同型液晶テレビとほぼ同価格の2万台湾元(約6万8,000円)で発売する計画で、来年の春節(旧正月)商機での販売拡大に期待する。最近発売した50型プラズマは、昨年の同型機より価格を1万元、約1割引き下げた。

 台湾LGの昨年のフラットテレビ販売台数は約8万台で、プラズマは全体の25~30%を占めた。朴溟吉同社商品企画部協理は、「今年はフラットテレビの販売台数15万台が目標で、価格や販売戦略上の位置付けの調整によってプラズマは全体の50%を目指したい」と語る。

 同社は北米市場で発売した32型プラズマが好調で、これを受けて第1四半期にプラズマパネルの供給量が松下電器を抑えて世界一になった。

2万元割り込む
 
 プラズマ市場から昨年いったん撤退し、今年7月に再進出を果たす大同は、32型の価格を1万9,900元に設定する予定だ。42型は2万9,900元、50型は5万9,000元とそれぞれ業界で過去最低の販売価格になるという。

 台湾松下電器も、7月に発売する42型フルハイビジョン(HD)プラズマの価格が、日系ライバルメーカーの40型フルHD液晶に対抗する水準になると予想されている。

シェアは液晶の10分の1以下

 ある3C(コンピュータ、通信、家電)販売店によると、台湾フラットテレビ市場でのプラズマの販売台数は、これまで液晶の10分の1に満たなかった。プラズマは42型以上の大型機種が中心だったこと、プラズマパネルは日韓メーカーによる供給のため価格が下がりにくく、大部分の消費者がより価格の安い液晶を選んでいたことが理由だ。
 
 大同綜合訊電の蕭綮鞍総経理は、「プラズマは画質が良く、液晶との価格差が縮まれば台湾市場での販売シェアは大きく伸びる余地がある」と指摘している。