李登輝元総統が15日、満95歳の誕生日を迎え、台北市郊外の自宅を訪れた陳水扁元総統（療養目的で保釈中）と面会した。16日付蘋果日報が伝えた。
李元総統（左２）と陳元総統（左３）が記者団に手を振る場面も見られた（15日＝中央社）
李元総統と陳元総統は民進党政権下で新憲法問題などで関係不和に陥ったが、12年ぶりに「和解」を果たした格好だ。
李元総統の事務所関係者によると、２人は和やかに歓談したという。陳元総統は贈呈した自著にメッセージを記し、李元総統を「台湾民主の父」と称えた。
今回の訪問について、台中監獄（刑務所）は、陳元総統の説明は「台北で友人を訪ねる」のみで、訪問相手が李元総統であることを告げなかったとして、「訪問対象が特殊であり、実際の状況を踏まえ、保釈規定に違反していないかどうか検討する」との意向を示した。
