ニュース 電子 作成日:2018年1月17日_記事番号:T00075055
2017年のゲーミング(ゲーム用)ノートパソコン世界出荷台数は、当初約550万台に達し、前年比20%以上の成長を記録すると予測されていたが、実際には500万台にとどまったもようだ。さらに今年は成長率が1桁に縮小すると懸念されている一方、市場への新規参入は増え、価格競争が激化しており、台湾ブランドはシェア死守に向け、厳しい戦いを強いられることになりそうだ。17日付電子時報が報じた。
ノートPC需要が世界的に下降を続ける状況において、微星科技(マイクロスター・インターナショナル、MSI)は高価格帯で利益率も高いゲーミングノートPCに活路を見出し、大幅な利益成長を実現。華碩電脳(ASUS)も「ROG」ブランドを展開し、多くのユーザー獲得に成功した。
このため両社に倣い市場への新規参入が相次いでおり、昨年はHP、デルといった有力ブランドがゲーミング製品の展開を本格化し、低価格帯市場で急速にシェアを伸ばした。
MSIとASUSはこれまで、ミドル~ハイエンド市場に注力して価格競争を避けてきたが、最近は市場全体の需要が予想を下回っている上、HP、デル、聯想集団(レノボ)が値下げによるシェア拡大を狙う動きを積極化させている。宏碁(エイサー)、技嘉科技(ギガバイト・テクノロジー)といった同分野の中堅ブランドを含め、台湾勢の今後の戦略に注目が集まる。
なお、ゲームユーザーは今後も増加し、世界のゲーム市場は急速に拡大すると予測され、PCや周辺機器といったハードウエアの他、ゲームソフト、通信ネットワーク、eスポーツ(コンピューターゲーム競技)大会の放映権などで大きな商機が見込まれている。
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